近頃、久しぶりにグレン・グールドのバッハを聴いている。一回目のゴールドベルク変奏曲や平均律を。
エキサイティングだなと。ロックな感じすらする。
昔、嶽本野ばらの小説を読んでグールドを聴きはじめた頃は、クラシックのピアノといえばグールドというくらいに、他の演奏家には目もくれずにいた。よく聴いていたが、よくわからなったかし、疲れも感じる演奏だった。あれから年月が経ち、他の演奏家も聴くようになって、違いが少しわかるようになってきた。グールドはエキサイティング。
エキサイティングなことは、日常的にあってはよくない。毎日がエキサイティングだと疲れてしまう。たまにあるのが丁度いい。グールドは日常的に聴く音楽ではないな。たまに聴くからいい。たまに2、3日聴くのがいい。そういうスタンス。