日常の雑感

人生の途中経過を記録していきます

小説を読むのが好きだった。

学生時代は小説を読むのが好きだった。村上龍本谷有希子嶽本野ばらの小説が好きで、よく読んでいた。

しかし、今は小説は嫌いだ。きっかけは、陳腐な性描写がある作品が目につくようになったことだ。読んだものでは、まるで必要性を感じない場面でそういった描写があった。違和感と嫌悪感を感じた。

 もともと僕は、官能小説の愛好家で、性描写に関するバリエーションを多く知っているつもりだ。官能小説では、さも過激な描写がされているのかとイメージされるかもしれないが、私感では、むしろ抑えることによってより表現が際立つように設計されていると感じている。

 一般的な小説での性描写が"陳腐"だと感じたのは、抑えが効いておらず、中途半端な過激さ露骨さがあるからだ。昔の小説での性に関する部分では、そういった陳腐さは感じなかった。過激さが求められる時代なのだろうか。

小説が嫌いになってからしばらく経つ。もう何年も小説を読んでいない。淡々とした静かに流れていく小説が読みたい。