今日は風が強く吹いた一日だった。家の二階にいると、とき偶、部屋が揺れるようだった。
こういう日には、防風林のありがたさを思い知る。家の周りには昔、けやきかなんかの大きな木がいくつかあった。けれども、雷が落ちて倒れたら大変だとか、台風が来て倒れたら家屋が潰れるとか言って、切ってしまった。大きな木があった頃は、部屋が揺れるようなことはなかったと思う。
切ってしまった木は他にもあって、家の裏にあった篠竹もそうだ。篠竹は、子供の頃、ザリガニ釣りの竿を作るのによく使った思い出がある。切ってしまった理由は、篠竹がある家は貧乏になると祖父母が言っていたからだ。迷信の域を出ないような気もするけど、そういうものなのかと特に疑問にも思わなかった。今考えるとちょっと面白いな。