ライブ盤が好きだと言える。ライブ盤を聴いていると気分が落ち着くからだ。落ち着いた気分が心地がよい。熱い演奏のライブ盤は、気分が上がるのではないかと訝しる人もあるかもしれないが、僕にはそういう演奏こそ落ち着く。心地がよいことは"上がる"とする人と同じ。
気分が落ち着くライブ盤が好きなので、たくさんのCDを持っている。いつもどれにしようかなと棚から選んで聴いている。ロックに限らず、ジャズやクラシックのライブ盤もある。それらのジャンルも同じ理由で好んでいる。
かつて、自分は好きなものが何もないんじゃないか、と思い悩んだことがあった。好きなものがわからない。嫌いなものもわからなかったから、感性が欠落しているのではないかと思っていた。しかし、今回、好きなものについて書いている。好きなものを自分を心地よくしてくれるものと定義したことで、ライブ盤がその筆頭となった。ほかにも何かあるかもしれない。希望が持てた。感性は欠損しているかもしれないが、なくしているわけではなかったようだ。
