日常の雑感

人生の途中経過を記録していきます

小さなスピーカー購入譚

小さなスピーカーを買った。ネットに繋げてSpotifyや家のNASの中の音楽が聴ける。僕は、割と本格的なオーディオも持っているのだが、精神衛生上の問題が生じてしまって、使いたくなくなってしまった。

 精神衛生上の問題とは、部屋からの音漏れの懸念とういうか、隣室の弟からクレームあが出るとか、不快な思いをさせてしまわないかという心配。聴いている音楽が漏れ出れることへの恥かしさの2点に集約される。しかし、今現在、一度たりともクレームを言われたことはない。

クレームが出ていないまでも、出ることを気にして音楽を聴くのはつまらなく、いい音が出るオーディオを使ってもまるで意味がない。

そこで、小さなスピーカーを耳元で使えば、音漏れの懸念も少なくなるのではと考えた。音漏れを完全に防ぐにはヘッドホンをするのが一番だが、頭に装着するのは圧迫感という別の問題を生ずる。やはり小さなスピーカーだ。アンプ内蔵のもので、ラジカセみたいなものでも可だ。

でも、そもそもの問題として、スピーカーの購入は、音が漏れ出て、クレームが来てからでも遅くはなかったのだ。何故、問題の欠片さえない段階で、お金をかけて対処をしなければならないのか。先に手を打つというか、事なかれ主義もいいところだ。そんな自分が嫌になる。音が漏れる、うるさい、と、コミュニケーションの発端にもなってかえっていいことなのではないのだろうか。ただでさえ共通の話題がなく、話すことも稀な弟である。相手の感じるであろうことをあれこれ推し量って、波風立たぬように対処するより、クレームを言い易い雰囲気と、それを受け入れる度量を持ったほうが効率的で、社会的存在の人として健全なのではないだろうか。