音楽を少しいい音で聴きたいので、廉価なものでもオーディオを揃えることにことにしている。ミニコンポとかセットになっているコンポではなくて、単品のオーディオだ。アンプとかスピーカーとか。
はじめ、オーディオを揃えようと思ったとき、やはり今の時代だからネットで情報収集した。ネットでは今思えば変な考え方を得ていた。お金をいくら以上出さないといい音は得られないとか、同様に、安い機器では結局満足できなくて買い替えることになるから、いい物を買ったほうがいいとか。
どれも無駄なく目的に辿りつくことを目指している考え方だった。いい音とか、気持ちのいい音を最短で実現するアドバイスである。
効率性だ。効率的であることがすべてなのか。残念ながら現代では支配的な考えかただ。しかし、本や雑誌に登場するようなオーディオ・マニアは、全然効率的ではない。失敗を繰り返してたくさんのお金を使って、やっとのことで自分の理想の音に辿りついているようだ。そんなに金持ちでもないのだが、千万単位のお金を使っている。試行錯誤の時間も使っている。そうしたオーディオ・マニアたちは、みんな楽しそうだ。
効率的に何かをすることだけがすべてではないと思う。
