日常の雑感

人生の途中経過を記録していきます

小説について雑感

ここ2日くらい本を読むのから離れている。2日くらい誤差の範囲内なのだが、まだ読まない日が続くかもしれない。理由は単に読み始めても集中できないから。僕は他に気になることがあると本や何かに集中できなくなる性質なんだ。仕事の時でさえそうで、そういう時はなんやかんや気を取られないように苦労する。まあ、余暇は集中できなくても困らないから、放っておくのだが。他のことをするだけで。

話は戻って本の話だ。本の中でも小説の話だ。短編だったら、ちょっと離れていてもすぐ話の筋を思い出せる。短いからそんなに入り組んだ話の作り方をしていないからだと思う。その代り、少し読後の余韻が強いきらいがある。短編小説のこの読後の感じが僕はあまり得意ではない。一方の長編は、離れているとどんな出来事があったのか思い出せなくなってしまう。この前読んだジャン・ジュネ泥棒日記』や今読んでいるドストエフスキーカラマーゾフの兄弟』なんかは、○○については既に述べたとか、触れておいたなどと言われて、「あれ?なんのことだっけ?」となることもしばしばだ。やはり継続して間を置かずに読んでいかないとスムーズにいかなくなる。文章を味わうのにはすらすら読めなくてもいいのだが、内容がわからなくなって止まってしまうのはあまり気持ちいいことではない。しかし、静かな読後の感じは僕の好みなので、短編小説より長編小説を好んで読んでいる。歳を取ると体力がなくなって長いものを読むのが辛くなると聞くし、今だけかなと思うのもある。