日常の雑感

人生の途中経過を記録していきます

音楽譚

1960〜70年代くらいの音楽は、のんびりしていてじわじわ沁みてくる。最近のものは、即効性が高いように感じられるが、すぐに霧消してしまい後に残らない。前者は長期的で安定の愉悦で後者は短期的で刺激の強い消費物だ。

僕は、もともと60年代70年代が好きなので、贔屓目に見てしまう。けれども、じわじわ沁みてくるから、2020年代に入った今でも聴いていける。即効性が高い刺激的音楽は、数年後に聴けるのか。まあ、次から次へと代替が出てくるから、何年も聴き続けられる必要に乏しい。

よく職場の同年代の人と青春時代の音楽の話をして、あの頃はよかったよね、なんて言うけれど、今青春真っ只中の人は将来にどんな話題で盛り上がるのだろうか。時代が変わってそれが音楽ではなくなっているだけかもしれないけれど、音楽以外の文化も即効性の傾向が見られるから、どうなのだろう。増してや趣味嗜好が多様化している現代においては。

まあ、運よく僕はいつも聴いていられるような好きな音楽も見つけられたし、そのほかにもいくつか遊びを持っているから、暇は潰せそうではある。無意識に新しいことにも手を出しているきらいもあるし、まだまだ大丈夫かな。