昨日、ラジオでクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの『4ウェイ・ストリート』の中の一曲が流れた。これをきっかけにアルバム『4ウェイ・ストリート』を聴く。
音楽を聴くにもDVDで映画を観るでも、きっかけは大切だ。きっかけがないと、何から手をつけたらいいか皆目わからない。絶海の果てから形も定かではない何らかの宝物を見つけるような、手探りもいいところである。
ラジオはこうしたきっかけになることが多い。思いもよらない曲をかけてくる。そこが気に入りそうなものを勧めてくるサブスクリプションサービスのサジェストとは決定的に異なるところだ。気に入りそうなものを挙げられても、予定調和、ハっとされられるとはない。まったく意識していなかったものを挙げられると、ちょっと聴いてみようかなとなる。
ぼくは映画においても音楽におけるラジオのようなきっかけを与えてくれる手段を求めている。映画を観ようと常々思っているのだが、何から手をつけたらいいのか全然わからない。何かないかな。