日常の雑感

人生の途中経過を記録していきます

サブスクで音楽の新たな開拓

サブスクの音楽で、刺激的なものを聴く。ここに刺激的とは、いままでの自分の中で聴き慣れた心地のよいものではない、新たな開拓ともいえる知なかった音楽である。

まったくの新しい刺激は往々にして、ストレスである。気持ちのいいものではない。はじめて聴いたのに気持ちよくハマれるものは、それまでに聴いた蓄積の中に呼応するものがあったからである。まったくの新開拓の場合はストレスしかない。

ストレスである新しい刺激的な音は、サブスクで聴くのは適さない。たったいまそう思った。今、丁度、そういう刺激的な音に接した。そして耐えかねて、止めた。たぶん、そのアルバムは聴くことはないと思う。存在すら忘れてしまうだろう。

これがCDやレコードで買ったものなら、またそう遠からず聴くこともあるだろう。お金を出して買ったのだから勿体ないと思ったり、聴くものがないときにとりあえずかけようと思うかもしれない。家の中を整理するときなどにたまたま見つけて聴いてみることもあるだろう。あの時、意味がわからなくて聴くのを止めてしまったけど、今聴いたら割といいな、コレ。なんて感じになるかもしれない。サブスクではこれは難しいだろう。すぐに次の音楽に移れる。フィジカルがないと思い出せる機会はほとんどないだろう。数年前の履歴を見ることってできるのだろうか。できたとしても、数が多ければ目に入らないだろうが。

たぶん、こういうフィジカル至上主義が考える、サブスクの不足な点も、やがて解決される時が来るのだろう。