日常の雑感

人生の途中経過を記録していきます

20代の乱聴きからの脱却

シューベルトピアノソナタを聴いた。第13番だ。聴くと涙が出てくるような音楽だ。僕は30を超える前は、音楽で涙するなんて絵空事のようだと思っていた。それが変わってきた。20代の頃は、音楽について乱読ならぬ、"乱聴"だったので、音楽に向き合えていなかったのかもしれない。その頃は長いマタイ受難曲だって平気で聴いていた。今では疲れてしまって無理だ。体力が落ちたわけではないと思う。聞き流していたから消耗しなかっただけだ。

最近は疲れるので、終日音楽を聴く生活は無理だと悟りを開いた。聴きたいものが思い付いたら聴くようになった。これで大変楽になった。これが本来あるべき姿なんだと思う。

音楽を深く理解できるようになったとは思わないが、聴くだけで疲労を伴うほどになったのは向き合えるようになった証左だとは思う。音楽に対するスタンスが音盤の大量購入する買い物依存から脱却できたことはい喜ばしいことだ。