最近、夏目漱石の『それから』を読んで、日本語の美しさを感じているところだ。今まで海外文学の翻訳を読むことが多くて、日本文学にはあまり触れていなかった。それは超がつくほどの長篇を読みたくて、そういうのの有名所が海外に多かったためだ。今回、長篇の合間の箸休めとして、積読の夏目漱石を読んでみたが、海外文学とはちがった味わいがある。自国の言語だから、本当にそのままの形で入ってくる。今の時代からすれば、古風な言い回し・表現もあるが、祖父母と同居だったこともあるのか、そういう表現も違和感なく入ってくる。実際、昔の人は、日常でああいう言葉を使っていた。美しいと思うし、好いと思う。
また新しい楽しみができた。日本文学も掘り下げていこう。ああ時間が足りなくなってくる。