日常の雑感

人生の途中経過を記録していきます

ステレオかモノラルか、あるいは。

この前、バックハウスベートーヴェン・ピアノ協奏曲第3番、第4番のCDを購入した。指揮はイッセルシュテットのものだ。パッと聴いた感じ、かなりいいな。以前、バックハウスのこの曲目は、モノラル時代のベームとクラウスが指揮したものを聴いていて、あまりいい印象を持っていなかった。モノラルなのにゴテゴテする感じがして。録音やマスタリングが気に入らなかったのかもしれない。

いままで何故有名盤であるイッセルシュテットのものを聴いていなかったのか。それはCDを買い集めていた時期、僕はちょっとしたモノラル信奉にかかっていて、モノラル盤をよく買っていたからだ。バックハウスについては、ピアノソナタ全集もモノラルのほうを聴いていた。カーネギーホールのライブ盤も愉しんだ。

イッセルシュテットのものはステレオの時代に入っている。ステレオやモノラルで分けるのが適切かどうかはわからないが、こうなってくるとピアノソナタのほうもステレオで聴いてみたくなってきた。ステレオ録音なのがいいのか、バックハウスがモノラルで録った時より5年〜15年の歳を重ねて枯淡の境地に迫っていったのがいいのか確認したい気持ちになった。