昨日からCDプレーヤーに入れっぱなしのCDを再生してみたら、今の気分その他諸々とマッチして、最上の時間になっている。昨日聴いたときにはそうでもなかったのに。
今の状況。天気は雨。気温19℃ 時間は午後。そして再生しているCDは、オイストラフのバイオリンとオボーリンのピアノによる、ベートーベンのバイオリン・ソナタ全集から第9番と第10番のディスク。
バイオリン・ソナタっていうところがいいんだろうな。これが同じベートーベンでもピアノ・ソナタだとこの状況にはミスマッチだと思う。あと、バイオリン・ソナタの中にあっても、第9番第10番といった後期作品だというのも重要な要素のひとつだろうな。初期作品ではこんな気分にならないかもしれない。
こういう1枚のCDを見つけた日は、ほかは何もいらないのである。このCDの再生時間の60分で、他にうまくいかないことがあっても帳消しになる。
毎日のように音楽を聴いていると、その経験の蓄積で、今日のように気分やその他諸々にマッチする音楽をチョイスする打率が上がっていくのだろうか。
それは果たして喜ばしいとなのだろうか。たまたま再生したCDが最上の時間を過ごさせてくれるほうが感激しそうなのだが。