日常の雑感

人生の途中経過を記録していきます

トラウト・マスク・レプリカを流しつつ

キャプテン・ビーフハート&ヒズ・マジック・バンドのトラウト・マスク・レプリカをかけて過ごす土曜日の朝。

名盤と云われるアルバムだ。しっかり聴くと意味がわからなくなるような、混沌とした曲の群れだ。僕は割とすんなり聴けた。昔から。音楽について、もともとそんなにじっくり聴くタイプではないからだと思う。どんな音楽にも深く這入り込まず、サクっと聴いてしまう。以前はそういうのは音楽に対する冒涜くらいに思っていたけど、それはそれでいいのかなと思えるようになってきた。音楽との向き合い方は人それぞれと。そんな感じだから、コルトレーンヴィレッジヴァンガードのライブ盤や、バッハのマタイ受難曲なんかも気軽に全編流しておける。マタイに関しては、さすがにリヒター盤は荘厳すぎて例外的に気を引き締めるが、マウエルスペルガー盤なんかだとゆったりといい時間を過ごせる。

  というような、BGMというわけにいかないけれど、長くて延々と聴ける、自分の聴き方に合ったアルバムだな。そう、長いこともポイントだ。延々と流しておけるBGM以上で細部まで詳しく聴くまでには行かない音楽。