僕の家は、僕が中学生に上がるくらいまで、トイレが汲み取り式、つまりボットン便所でありました。
ボットン便所と言えば、お決まりの、あの穴から手が出てきて連れ込まれるんじゃないかという恐怖ですよね!幼少の頃はこれが怖くてね、学校や友達の家は水洗のトイレでこんな恐怖を感じなくて済むなんて羨しいとよく思ったものです。
でも、いい大人になってみるといい思い出・・・とも思えない。ほら、たまに遠出して山に行くと、未だに汲み取り式の公衆トイレがありますね。そこに入るとやっぱり怖い。幼少の頃の印象を思い出してしまう。
ボットンの思い出が幼少の頃で止っているから、いつまでたっても怖いままなんだろうな。これが大人になるまでボットンを使い続ける生活だったら、それは、いくらか成長していつまでも怖いなんて思い続けないだろう。
ということは、僕の中ではいつまでもボットン便所は怖いままだ。
3ばんめのトイレに花子さんがいる!?―学校の怪談 (ポプラポケット文庫)
- 作者: 日本民話の会学校の怪談編集委員会,前嶋昭人
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る