日々の雑感

人生の途中経過を記録していきます

サム・クックを聴いて。物価高騰と余暇の過ごし方についても。

 サム・クックのハーレムスクエアクラブでのライブ盤を聴く。

  音楽の聴き方として、ギターやベースなどの楽器隊を中心に聴くのが僕の方法なのだが、サム・クックをはじめとする、ソウル・ファンク系は例外を設けて聴くほうが楽しそうだと気づいた。圧倒的なボーカルの力強さを目の当たりにすると、平伏すしかなくなる。そして、楽器隊のほうもそれに見劣りしない素晴しさなのだから、まさに聴きどころがそこかしこにあるというわけなのだ。恐しい。なんという効率的な。千数百円で買ったアルバムでここまで楽しめるとは。お金の問題ではないが。

  余談だが、世の中、物価高が叫ばれている今日この頃。このような音楽を聴き込む遊びや、文庫本の値段が上がって大変だというものの、大長編小説を少しずつ紐解いていく時間の過ごし方は、まだいくらか安上りに済む、貧困層予備軍には貴重な余暇の過ごし方のひとつなのだと思う。他にもこの手の遊びがあるのか探してみたい。