日常の雑感

人生の途中経過を記録していきます

量とは

20代前半から30代に至る今まで、音楽のCDには集中的にお金を投じた。お金がたくさんあるわけではないが、他に使い道もなかったのでそうなった。そのため多くのCDを持つことができた。

しかし、それは本当によかったのか疑問を持つことがある。モヤモヤする。たくさん持つことと、音源の量と音楽を聴く幸せは比例しないのではないか。数枚のCDを日常で繰り返しかけて、これはいいね、と心地よい空間を楽しめればそれで充分だと思うことがしばしばある。

CDの量は、存在しない誰かに対して、自分は音楽通であることを誇示するための要素だったのかもしれない。そんなことは無意味だ。よくいわれることだが、自分を他人の評価軸で評価するのは疲れる。評価の基準があくまで想像上のものなので、不安定で明確になっていない。対自分について評価するのは自分であると。

まあ、ここまで来てしまったら、CDの量にしっかり対峙して、聴き込んでいくしかないだろう。聴ければ、まだ自分の愉しみとして音楽に接することができると思う。