日常の雑感

人生の途中経過を記録していきます

新しい遊びのテーマ

  思いつきでベートーヴェン弦楽四重奏を聴いてみる。聴く音楽はいつも思いつき。聴いていると、ちょっと難しいジャンルだなと感じる。慣れていないからだと思う。昔、同じベートーヴェンピアノソナタを聴きはじめたときも、難しいな、よくわからないという印象だった。暇にまかせて演奏を流していた。そして段々こなれてきて、理解できたかは別として楽しめるようになった。それと同じある種の訓練が必要なのかもしれない。

  学生時代とか若くて時間があり余っている時期であれば、どんどん演奏を流して慣れていくという方法もいい。でも、中年に差し掛かる時期にもなってくると、時間が有限に感じられる。どうしても効率を求めてしまう。レビューなどの情報を気にしすぎてしまう。趣味においてはよくない。時間は作って自分のペースで自分なりのベートーヴェン弦楽四重奏像を浮かべてみるのも一興だと思う。

TALKING HEADSの映画の余韻で。

  映画館でTALKING HEADSのライブ映画『STOP MAIKING SENCE』を観た余韻で、彼等のアルバムを遅蒔きながら購入。『REMAIN IN LIGHT』と『SPEAKING IN TONGUES』。前者は名盤と云われていろんなところで紹介されているが未聴だったので。後者は、83年のリリースということで、REMAIN IN LIGHTの後に出ている。名盤のその後の進化に期待して買ってみた。

  いずれも、映画の前に出たアルバムなので、当然ながら映画でも演奏されていた。聴き覚えのある曲が出てくる。まだライブヴァージョンの印象が強いので、違和感がある。

昨日はよく眠れなかった。ちょっと高揚してしまって。

  昨日は、ジェームス・ブラウンのライブ盤をかけてベッドに入った。けれども、この音楽のために気分が高揚してしまい、全然眠れなかった。やはり寝る時に聴く音楽ではなかったか。幾日か前にも同じ過ちを犯してしまったのに、学習しないな。

  気分が上がる音楽、いいな。昨日の反省を胸に、今朝は気分を盛り上げるためにまた同じライブ盤をかけて朝の準備をしている。音量を少し大きめにして。

SAY IT LIVE AND LOUD: LIVE IN DALLAS 08.26.68 (EXPANDED EDITION) [2LP] [12 inch Analog]

今日の救いは『イート・ア・ピーチ』

  昨日の夜からオールマン・ブラザーズ・バンドの『イート・ア・ピーチ』を聴いて過ごしている。あー、嫌なことが溶けていくわー。あんなに嫌なことで頭の中が埋めつくされていたのに、このアルバムをかけた途端に霧消した。職場や仕事が嫌になって、辞めてやろうと沸々と想いをたぎらせていたのが嘘のよう。こういう音楽があるといつになっても辞められないな、仕事は。

  なんか、こう、こういうのの繰り返しなんだろうな、人生は。嫌なこともあるけど、それを消し去っていくようないいことも起こる。今回のイート・ア・ピーチは意図していたものではない。不意に訪れたいいことだから気分ががらっと変わったんだと思う。嫌なことに呑み込まれないように、僅かな希望を残しつつ日々を過ごしていきたい。

トラウト・マスク・レプリカを流しつつ

キャプテン・ビーフハート&ヒズ・マジック・バンドのトラウト・マスク・レプリカをかけて過ごす土曜日の朝。

名盤と云われるアルバムだ。しっかり聴くと意味がわからなくなるような、混沌とした曲の群れだ。僕は割とすんなり聴けた。昔から。音楽について、もともとそんなにじっくり聴くタイプではないからだと思う。どんな音楽にも深く這入り込まず、サクっと聴いてしまう。以前はそういうのは音楽に対する冒涜くらいに思っていたけど、それはそれでいいのかなと思えるようになってきた。音楽との向き合い方は人それぞれと。そんな感じだから、コルトレーンヴィレッジヴァンガードのライブ盤や、バッハのマタイ受難曲なんかも気軽に全編流しておける。マタイに関しては、さすがにリヒター盤は荘厳すぎて例外的に気を引き締めるが、マウエルスペルガー盤なんかだとゆったりといい時間を過ごせる。

  というような、BGMというわけにいかないけれど、長くて延々と聴ける、自分の聴き方に合ったアルバムだな。そう、長いこともポイントだ。延々と流しておけるBGM以上で細部まで詳しく聴くまでには行かない音楽。

 

ジャケがいい

 Miles in Berlin のジャケットがカッコいい。もともとショーターは苦手なので、聴く頻度は低いアルバムではあるが、ジャケはいい。ショーターの苦手を克服して、楽しめるアルバムになったら最高なんだけどな。そうすれば、同時にアート・ブレイキー&ザ・ジャズメッセンジャーズの諸作品も楽しめるようになる。まだ彼の何が苦手なのかすらわからない段階ではあるが。

 たまにジャケットを楽しむために取り出して、(CDではあるが)聴いていくことを繰り返していけば、いずれ楽しめるようになるだろう。

マイルス・イン・ベルリン+1(モノラル&疑似ステレオW収録) (特典なし)