日常の凸凹

見なれた日常から、なにか気づけたら

11月2日 聴くだけのリスナー

 10代20代と暇な時間には常に音楽があった。車を持っていなかった頃は、それこそ音楽を聴くことが遊びの大部分であった。聴くことしかしていなかったのに、なぜここまで続いているのか他人から見れば謎だろう。よく音楽を聴いていると演奏のほうにも手を出したくなると言うからだ。

 しかし、音楽は多様な楽しみ方ができる趣味のひとつである。演奏してもいいし、レコードを蒐集してもいい。もちろん聴きまくって、どんどん掘り下げるのも。

 自分は、長い時間、音楽を聴いてきたけども、人に語るだけの音楽のウンチクや面白い話は持っていない。何を聴いてきたんだと思うが、それでも聴いてきたんだ。人に語る話を持っているだけが愛好家ではないだろう。多種多様な楽しみ方がある。

 長く音楽を聴いてきて、獲得した能力なようなものがあると思っている。少し大袈裟であるが、人生を楽しむ能力を得たような気がしている。楽しみ方を知っていると、低コストで遊ぶことができる。楽しみ方というより、楽しむことについてのナレッジが溜まっていくと低コストになるというべきか。これから先、歳を重ねたあとにどんどん活きてくるナレッジである。