日常の雑感

人生の途中経過を記録していきます

10月28日 感想を言うには

いまさらだが、音楽や小説など芸術作品の感想を述べるのは躊躇う。自分の感想が的外れであったときに恥ずかしい。だから、たまに人に感想を求められたときは、ネットに載っているような、最大公約数的なことを言う。おもしろくない感想を。

ネットが勃興して、ちょっとしたことでも調べてしまう。芸術作品についてもそうだ。すぐにみんなはどんな評価なのかtwitterなどで検索してしまう。昔は2chも見たが、そこでは何か的外れな感想を言うと、すぐ批判される。僕は外野で見ているにとどまり、あの空間で感想を述べることはなかった。でも、あの頃は10代20代。ネットにいるようなベテランの愛好家と対等に渡りあえるような話ができなくても不思議はない。当時は気づかなかったけど、そうだろう。

今、30歳を超えて、いくらか芸術作品への見方がそれなりに変わってきて、広く深くなっているのか。わからない。しかし、ネットという表現の場においては、上には上がいて、自分の発信が後に恥ずかしいものであることに気づくことはいつになっても変わらない。では、どうしようか。知識が乏しいにもかかわらず、全てをわかったかのような主語の大きい断定的な物言いを避けようと思う。ちゃんと知識をつけて、それでも上がいるから、言い方に気をつけて自分の感想を言いたい。